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プロフィール
HN:
雨音 涙。
年齢:
35
性別:
女性
誕生日:
1988/12/17
職業:
専門学生。
自己紹介:
love.
+愛息子(わんこ)。
+ドール。
+小説。
+絵。
+BL。
+朝丘戻。
+種運命、アウル。
+the GazettE
+ドレミ團
+猫。
+カピバラさん。
+LOVEうさぎ。
+アリス。
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Category()  
「貴方は悲しまない」
「私がいなくなっても貴方は悲しまないね」

シーツにくるまって背中越しに呟く君に、
「そうだね」
その一言は言わず、
ただ髪を撫でた。

君は何も言わなかったね。
「どうして否定してくれないの?」
と悲しみを向けることも、
「否定してよ」
と怒りをぶつけることもせず、
ただ、
静かに僕の手に撫でられていた。


「私がいなくなっても貴方は悲しまないね」

真っ白な部屋の、真っ白なベッドに横たわりながら、
君はそう言って微笑んだ。

僕は何も言えなかったよ。
「悲しくないわけがない」
と悲しみを伝えることも、
「どうしてそんなことが言えるんだと」
と怒りをぶつけることも、
何も出来ずにただ、
溢れそうになる涙を堪え、
君の髪を撫でていた。
 
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続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
光と闇と、

光の下に君はいて。
そんな君を、僕は眩しくて見れなくて。
ただ、
俯いた地面には君の影があって。
僕は、君がそこにいることを知った。

君の光に照らされて。
地面には僕の影もあって。
僕は、僕が存在することを知った。


君のそばへ行きたくて。
けれど、
僕が君に近付けば、
君を汚してしまいそうで。
行きたくて。
行けなくて。
どうしようもなくて。

苦しい僕の心は、
闇の中に、
どんどん、
引きずり込まれていって。

そのうちに、
君の影も、
僕の影も、
見えなくなって。


ついには光も、
なくなる。


光がなくなった僕の瞳には、
何も見えず、
ただ、
どこまで続くかも分からない、
闇だけが広がった――。

Category(ココロ。) TB() CM(0)
貴方となら、

一緒に死にたい。

そう思う以上に、
一緒に生きたいと思った。

汚くて、
理不尽で、
幸せ以上に不幸なことが多くて、
良いところなんてまるでない、
この世界で。

消えたい、
死にたい、
そう思い続けていた私が。

貴方となら一緒に生きたいと、
そう思えたの。

貴方となら、
灰色のこの世界に光が生まれるかもと、
そう思えたの。

続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
籠の中の鳥は自由を望まない。

貴方の傍らを離れたくないから。
ずっとずっとそばにいたいから。
私は私の翼を、千切りました。

真っ白かった翼は赤く染まって。
鮮やかな赤色は、私の貴方への愛の色のようで。
愛の証のようなそれが、私はとても愛しく感じました。

傷はとても痛いけれど。
瞳からは涙が溢れてくるけれど。
けれど、
手負いの私を、優しい貴方はきっと手放さない。
また傷を負わないように。
また涙を流さないように。
鳥籠の中にいれて、大切に大切に守ってくれる。


自由なんていらないの。
貴方のそばに、いられたらいいの。

広い広い青空なんて見たくない。
貴方のことだけ見ていられたらいい。


私の瞳は、貴方しか映さない。
私の耳は、貴方の声しか聴こえない。
私の口は、貴方への愛しか囁かない。

だから、
籠にいれて、閉じ込めて。
鎖で繋いで、離さないで。
二度と、私を置いて行かないで。


自由ってなぁに。
それは嬉しいこと?
それは幸せなこと?
みんなはそれを欲しがるの?

けれど。
私はいらない。
自由なんていらない。


――ただ、貴方の籠の中にいられたらいいの。

Category(ココロ。) TB() CM(1)
君とふたり、傘ふたつ。

強かった雨は、いつしか優しくなっていました。
ぽつん、ぽつん、と私とあなたが入る傘の上にのり、滑り落ちていく。
滑り落ちた雨は、私とあなたの肩を濡らしました。

聴こえるのはぽつん、ぽつん、と鳴る雨の音だけでした。
いつも聴こえてくる自動車の音や、道ゆく人の話し声は聴こえなくて。
二人静かに歩いていると、
雨の音に交じって私の鼓動の音がとても大きなことに気付きました。

歩く早さはとてもゆっくりでした。
時間が止まったようにゆっくりと進む二人の足。
けれど、少しずつ変わっていく街の景色は、
確かに時間が進んでいる現実を私に教えて。
私は去りゆく景色に、後ろ髪を引かれました。

隣を歩くあなたの手が、ときどき私の手にぶつかりました。
私の心は、そのたびに大きく跳ね上がる。
繋ぎたいけれど繋げないその手に、私は胸がとても苦しくなりました。


駅が、見えて来ました。
私とあなたが向かう駅。
もうすぐ二人の時間も終わる。
駅へ着けば、
傘を閉じて、
手がぶつかることもなくなって、
少しだけ近付いた距離が、
また、
遠くなる。


私はとても寂しくて。悲しくて。
ぽろん、ぽろん、と涙がこぼれました。
だって、
もっと、
ずっと、
あなたと二人、
一つの傘に入っていたかったんだもの。

二人だけで、いたかったんだもの。


あなたが戸惑っているのが分かりました。
あなたを困らせたくない。
そう思うけれど、涙は止まらなくて。

涙を流す私を、あなたがそっと引き寄せました。
気が付けば、私はあなたの腕の中にいて。
そっと髪を撫でられました。

私は驚いて、
嬉しくて、
幸せで。


ただ、ただ、涙をこぼしました。

Category(ココロ。) TB() CM(0)
翼。

「君にはそんなに綺麗で大きな翼があるじゃないか。
その翼があれば、どこにだって飛んでいけるよ」

貴方がそんなことを言うから。
私が、どこに行っても良いようなことを言うから。


だから、私は私の翼を千切ったの。


だって、私はこんな翼、いらないと思ったのだもの。
貴方の傍を離れなければならなくなる翼なんて、いらないと思ったの。
こんなモノ、いらないって。


もう、私にはないから。
どこかに飛んでいく翼なんて、ないから。

だから。
だから、ずっと、貴方の傍において。

続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
特別。

好きになれないなら嫌いになって。
僕は頑張って君を傷付けるよ。

大好きな君を。

だから、
君を傷付ける僕を嫌いになって。
君を傷付ける僕を大嫌いになって。
忘れられないくらいに嫌いになって。

その瞬間、
僕は君の心の中に永遠に住むことが出来る。

君の特別になれる。


ねぇ、知っている?

“嫌い”って、
“好き”と同じくらい特別なことなんだよ。

続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
赤い糸。

もし、
僕の指に結ばれた赤い糸が見えたなら。

僕は迷わずに、
ただその糸の先にいるあなただけを
求めて、
見つめて、
歩いていくのに。

続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
唯一無二の、

自分がどこから来たか。
どうして記憶が無いのか。

何も分からない俺にとって、
優しく受け止めてくれた貴方は
俺にとってのすべてだった。

貴方の言うことなら信じられた。
貴方が頑張れと言うなら頑張れた。
貴方の側にいられるのなら、
失った記憶が戻らなくて良いとさえ思えた。


これが“愛”なのかなんて
まだ子供の俺には分からないけれど。

確かに貴方は、
俺にとって
唯一無二の人だった。

続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
求めぬが愛。

大好きだよ。
君が好き。
愛してる。

だから、
君も愛してよ。


そう言った瞬間、
僕の気持ちが愛ではなかったと知った。




続き、、、
Category(ココロ。) TB() CM(0)
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